2019.08.17
月虹の夜市 折口真喜子
月虹の夜市 (日本橋船宿あやかし話)
内容紹介
父譲りの不思議な力を持つ女将が切り盛りするこの世とあの世をつなぐ船宿。妖しいお客が今日もまた。
江戸を舞台に描く、心あたたまるあやかし奇譚。
江戸は浅草川に浮かぶ島、箱崎。多くの船や荷が行き交うこの地の川辺で、お涼は女将として小さな船宿を切り盛りしている。父親譲りの見えてしまうたちのせいか、面倒見の良い人柄からか、お涼はいつのまにか集まってくるあやかしたちの世話をつい焼いてしまうのだった。探し物をしている片目片足の小僧、小さな蹴鞠の神様たち……。あちらとこちらの世界をつなぐ不思議な船宿を舞台に贈る、愛おしいあやかし譚。待望のシリーズ第二弾。
この方の本を読むたびに思うのですが、この方、妖精なんじゃないの?何でこんなに優しい物語が書けるの?「お涼」までのルーツは、これでクリアできた。今度は神様と祝言をあげたというからには、そこのところをもう少し詳しく知りたいわ。
内容紹介
父譲りの不思議な力を持つ女将が切り盛りするこの世とあの世をつなぐ船宿。妖しいお客が今日もまた。
江戸を舞台に描く、心あたたまるあやかし奇譚。
江戸は浅草川に浮かぶ島、箱崎。多くの船や荷が行き交うこの地の川辺で、お涼は女将として小さな船宿を切り盛りしている。父親譲りの見えてしまうたちのせいか、面倒見の良い人柄からか、お涼はいつのまにか集まってくるあやかしたちの世話をつい焼いてしまうのだった。探し物をしている片目片足の小僧、小さな蹴鞠の神様たち……。あちらとこちらの世界をつなぐ不思議な船宿を舞台に贈る、愛おしいあやかし譚。待望のシリーズ第二弾。
この方の本を読むたびに思うのですが、この方、妖精なんじゃないの?何でこんなに優しい物語が書けるの?「お涼」までのルーツは、これでクリアできた。今度は神様と祝言をあげたというからには、そこのところをもう少し詳しく知りたいわ。
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2016.02.14
おっかなの晩 折口真喜子
おっかなの晩 (船宿若狭屋あやかし話)
内容(「BOOK」データベースより)
狐憑きと噂される花魁、川に消えた子供、息子を探す山姥…。浅草川に浮かぶ島、日本橋は箱崎。汐と水が入りまじり、色々なモノが流れ集まり川が三つに分かれるところ。この川辺にある若狭屋には、ちょっとさみしい魂がふらりとやって来る。にんげんもあやかしも隔てなく―。ここはこの世とあの世をつなぐ不思議な船宿。女将が出合う、八つの愛おしいあやかし話。
涙が出そうになるほど、温かい物語です。この方の本は全てにおいてそうです。
中村仲蔵が気になって、検索してみたら、「鰐口」とも少しだけ繋がってるみたいだし。
だけど、神さまと結婚することになって、お涼は幸せかもしんないけど、普通の幸せでなくてもいいのかしら。普通に恋をしたり、男女の刺激を求めたくなったり。そこは、神さまだから欲求を満たしてくれんのかな。・・・ああ下世話・・・。
内容(「BOOK」データベースより)
狐憑きと噂される花魁、川に消えた子供、息子を探す山姥…。浅草川に浮かぶ島、日本橋は箱崎。汐と水が入りまじり、色々なモノが流れ集まり川が三つに分かれるところ。この川辺にある若狭屋には、ちょっとさみしい魂がふらりとやって来る。にんげんもあやかしも隔てなく―。ここはこの世とあの世をつなぐ不思議な船宿。女将が出合う、八つの愛おしいあやかし話。
涙が出そうになるほど、温かい物語です。この方の本は全てにおいてそうです。
中村仲蔵が気になって、検索してみたら、「鰐口」とも少しだけ繋がってるみたいだし。
だけど、神さまと結婚することになって、お涼は幸せかもしんないけど、普通の幸せでなくてもいいのかしら。普通に恋をしたり、男女の刺激を求めたくなったり。そこは、神さまだから欲求を満たしてくれんのかな。・・・ああ下世話・・・。
2014.10.13
恋する狐 折口真喜子
恋する狐 (2014/08/19) 折口 真喜子 商品詳細を見る |
内容紹介
俳人・与謝蕪村が出会った、愛おしい人々と、いたずら好きの物の怪たち
うだるように暑い夏の日。
忙しなく人が行き交う家から逃げ出した末吉は、涼しい蔵にもぐり込む。
大きな甕に入りうとうとまどろんでいると、どこからかボソボソと怪しい声が聞こえ……。(「虫鬼灯」)
小説宝石新人賞作家が描く、9つの優しい妖異奇譚。
温かくて素敵です。与謝蕪村。ほんとにこんな感じだったのかしら。
蕪村さんの、人でも人外でも、全く垣根を感じさせない、懐の深さが温かい。
出会いには必ず学ぶべき事が、ひそんでるんだよね。あ~感謝。
装画もかわいい。装画を眺めるだけでも心がぬくもります。タイトルの「恋する狐」の「す」の部分にくっついている緑色の物体がかわいい。どれも捨てがたいけれど。
2013.04.13
踊る猫 折口真喜子
踊る猫 (2012/10/18) 折口 真喜子 商品詳細を見る |
内容紹介
夢か、うつつか、物の怪か――
昔むかし、人々の見えるもの聞こえるものが、今より少しだけ多かった時代。
不思議なできごとは、いつもすぐそばにあった――。
心にそっとあかりを灯す珠玉の連作短編。
第3回小説宝石新人賞作家、待望のデビュー作!
すごく良かった。与謝蕪村なんて、多分私には一生関わりないだろうなと、思ってたし、蕪村を尊敬する円山応挙の、幼い頃からの、エピソードもしかり。
この本を読み始める日の新聞に偶然にも、円山応挙の虎の絵が、発見されたってことで、記事になってたんで、その偶然にも、驚きでした。
とにかく、蕪村の、ひょいひょいと、かわしていそうで、実は、暖かく受け止めてくれている、というこの安心感。
フィクションでもあるんだろうけど、この本に出てくる、与謝蕪村が、とっても、らしくって、キュートで、奥深い。